MAC条項 (重要悪化変更条項)
M&A契約の締結後からクロージングまでの間に、対象会社の事業や財務状況に「重大な悪影響」が生じた場合に、買い手がペナルティなしに契約を解除したり、取引条件の再交渉を求めたりできる権利を定めた条項。「Material Adverse Change」の略。
天災、戦争、市場の急激な変動など、予期せぬ事態から買い手を守るための規定です。ただし、何が「重大な悪影響」にあたるかの定義は曖昧なことが多く、実際にこの条項を発動するのは容易ではありません。そのため、契約交渉では、その定義をできるだけ具体的に定めることが重要な論点となります。