事後的価格調整(ワーキングキャピタル調整)
M&Aの最終契約で合意した買収価格を、クロージング時点の財務数値に基づいて事後的に調整する仕組みのこと。
特に、運転資本(ワーキングキャピタル)の変動を調整する「ワーキングキャピタル調整」が一般的です。契約締結からクロージングまでにはタイムラグがあり、その間に日々の事業活動によって運転資本(売上債権+在庫-仕入債務)は増減します。この変動分を買い手・売り手の一方が不当に利したり損したりしないよう、クロージング時点の運転資本が、事前に定めた基準額と比べて増減した分を、買収価格に加減算して調整します。
公正な価格での取引を実現するための重要な仕組みです。