スタンドアローン価値
M&Aの対象企業が、買収されずに独立したまま事業を継続した場合に想定される企業価値のこと。つまり、M&Aによるシナジー効果（相乗効果）を一切考慮しない、その企業単独での価値を指します。
バリュエーションの初期段階で、まずこのスタンドアローン価値を算定し、それを基準として、M&Aによってどれだけのシナジー価値が上乗せされる可能性があるかを分析します。
買い手にとっては、シナジーを考慮しない場合の最低限の価値を把握し、買収価格の上限を検討する際の重要な基準点となります。売り手にとっても、自社の純粋な価値を理解し、交渉の出発点を設定するために不可欠な評価です。